【中古住宅購入記】中古でよいのか考えよう【購入するまでにやったこと】
どんな記事ですか?
中古住宅のiSmart(築8年)を購入したので,購入までに行ったことを記録しています.
下記にまとめ記事があります.
この記事は中古住宅購入を検討したときに行った「本当に中古でよいのか?」の思考の記録を残す記事になります.
- どんな記事ですか?
- はじめに
- 購入の一番の理由
- やりたいことがかなっているか
- 今の家の不満が解消されているか
- 一般的な家庭の要望は本当にいらないのか?
- 建築費用の上昇についていけないと思った
- 早く住めることを優先した.
- リノベ技術向上に期待した
- 経済的ストレスの低減を目指した
- 住んでからでも改善はできることを知った.
- 責任がどちらにもないことがメリットと考えた
- 家づくりの過程を楽しめない可能性があった
- デザインをあきらめた
- 一番の思い出は旅行や体験だった
- まとめ
はじめに
中古を購入した人が書いた記事なので基本的に結論は中古でもよいよね?って話になります.注文住宅購入の方はもしかしたら不快になる表現があるかもしれません.
お気を付けください.
購入の一番の理由
金額的負担が少ないことです.
今回購入した物件は諸費用込み税込みで3381万円でした.
さらに23kW,40円買取が11年残っているため約1000万円の収益が見込めます.(全量買い取り)
実質負担は月6万円となり,これであれば多少の妥協は許容できると考えました.
やりたいことがかなっているか
いかにお得な物件でも家族が新居に求めていることが叶わなければ,意味がありません.夫婦で新居に求めていることをリストアップしました.
高高住宅を知り,書籍を読み,いろいろな素晴らしい仕様,間取り,設備を知っていく中で
「床下エアコンがしたい」「ファミリークローゼット欲しい」「G2はめざしたい」「外壁は塗り壁」などと思っていましたが,夫婦で話し合っていく中で求める要求は小学生みたいなレベルなんだなと気づきました.
僕は家事動線を完ぺきにしたいと思っていましたが,妻はアパート暮らしの現状でも不満に思っていなかったりしたので,すり合わせは大切ですね.
我が家の小学生みたいな要求
・ペットを飼いたい(持ち家が欲しい)
・パンやケーキを作るのに必要なスペース,収納が欲しい
・広い浴室が欲しい(1.25坪)
・寝室にテレビかプロジェクターが欲しい
・ルンバを導入したい
・服はすべてハンガーにかけたい
ここまででお気づきの方もいらっしゃいますが,あまり間取りに関する要求もなく,もともと注文住宅に向いていなかった施主なのかもしれません.
(実際高性能な規格住宅を中心に調べていました.)
また,将来のこと(子育てや老後)に関しては考慮しないこととしました.
理由は,子育ては最低限の環境があれば何とでもなるだろうと思っていたこと,老後に関しては貯蓄があれば何とでもなると思うので中古住宅購入で節約=老後対策になると考えていました.
よって上記の要望が購入予定の中古物件でも叶うことを確認しました.
今の家の不満が解消されているか
つぎに今の家や過去住んでいた賃貸の不満,実家で住んでいたころの不満が解消されているかを考えました.
不満リスト
・夏にどこからともなく虫が湧く
・11月末から3月まで寒すぎて活動できない
- エアコン付けてても寒い
- 窓際はすきま風がすごい
- 結露は滝のよう
・風呂が狭い
・乾燥する
・家が狭いため活動開始すると寝てる人を起こしてしまう
これらの不満が今回購入予定物件でも叶うことを確認しました.
(厳密にいうと乾燥,結露は性能半分住まい方半分なので家だけの結論ではないですが…)
一般的な家庭の要望は本当にいらないのか?
そうはいっても今の若い感性で,判断するのは少し不安です.
Webの統計情報などをもとに一般的な家庭の要望を拾い上げ,
我が家のライフスタイルと購入物件にあてはめました.
ここからは中古住宅購入の後押しになった考え方を集めてみました.
建築費用の上昇についていけないと思った
ウッドショックから始まった建築費の上昇がとどまることを知らず,なんとか木材の価格は落ち着くみたいですが,便乗値上げ?で建材の価格がどんどん上がり続けています.土地探しから始まる僕としては,価値向上の伴わない建築費上昇はキツイな~と思いました.今400万を無駄にしてしまうならそのお金をリノベーションや断熱DIYにつぎ込むって生き方もよいのかなと思いました.
早く住めることを優先した.
ライフシミュレーションを真面目に行うと現在の年収では高性能住宅を建てることは厳しいことが分かりました.年収アップを待つと4~9年間かかるわけですが,現在の低性能賃貸で我慢するこの時間がすごくもったいないと感じました.
省エネや光熱費を考えなければ等級4でも健康に対する効果は出ていて,
今回購入するG1住宅であれば光熱費と健康のバランスはとれるため1年でも早く
良い環境を妻に提供したいなと思いました.
9年後に手に入れる高性能住宅と
— あきひと (@ak1hito3) 2021年11月22日
4年後に手に入れる妥協高性能住宅と
今手に入れる中古一条住宅
どれが人生豊かなんだろうというポエム
リノベ技術向上に期待した
今回僕は4地域のG1(UA値0.39)の中古住宅を購入したわけですが,松尾先生などがおすすめするG2.5などには到底及びません.ただ今後社会全体で既存住宅の改修が課題になっていく中で,何か良い技術が生まれていくんじゃないかな~と期待しています.
そうすると新築でG2.5を目指さなくても最低限経済的に健康に暮らせるG1でもよいのかなという結論に至りました.
経済的ストレスの低減を目指した
固定ツイート決定です。(他人の褌) https://t.co/8aoOqGlPks
— もろ平野 (@cokescrewblow) 2021年3月21日
もろ平野さん(前の名前を忘れてしまった)の考え方がとっても好きで,何度もこのツイートを読みました.
夫婦でいろいろ話し合う中で我が家で一番のボトルネックは経済的ストレスってことがわかりました.
お金さえあれば何でもできますし,今回の住宅は最低限の温熱,最低限の間取りは満たせているため,大きな課題ではないのかなと思いました.
住んでからでも改善はできることを知った.
まず,高高住宅を知った当時は高気密高断熱の家を買えば,ノーメンテナンスで何も考えずに結露なく,防音もでき快適な生活が行えると思っていました.
しかし実際はどれだけ良い家を買っても観測と改善を行わないといけない,ある程度アクティブに過ごさないといけないことを知りました.
そんななかchelseaさん,torikajiさん,コスワースさん,ゼルビスさんなどのように,住んでからいろいろ創意工夫をすることで快適な生活を家族に提供している方々を知り,すごく素敵な暮らし方だなと思いました.
金額を抑えるっていう意味もありますが,それ以上に現状を知って改善を図るっていうのは性に合っているなと感じました.(なお工作が苦手な面には目をつぶっておく)
責任がどちらにもないことがメリットと考えた
中古住宅では僕らのこだわりが一切反映されていないため,もし不満点がでてきたとしてもそれはどちらの責任でもありません.なので不満点が出てきたら「じゃあどうするか?」と前向きにとらえることができるのではないかと思いました.
家づくりの過程を楽しめない可能性があった
僕自身家づくりの勉強ってあまり好きではなく,興味のある温熱の部分の勉強は好きですが,構造とか,図面読みとかはあまり好きではありません.あと工作が苦手…
家づくりって幅広い知識が必要なので興味ない部分も勉強しなくてはいけないのですがそういったところは正直億劫だなと思ってました.
妻も感覚派なので決めることが多いのは嫌だな~と言っていました.
そうすると注文住宅の良さが半減してしまっていて僕らには合っていないのかなと思いました.
デザインをあきらめた
こんなこというと一条のiSmartに住んでいる人に失礼ですが,外見は夫婦ともにこのみではありませんでした.ただ,僕ら夫婦は圧倒的インドア暮らしですし,中が気に入れば良いか!という考えに至りました.
そもそも近場の友達は少ないので世間体を気にすることもないですしね!
一番の思い出は旅行や体験だった
過去の経験から導いているので将来もそうとは限らないのですが,我が家の思い出は旅行や体験が主でした.※これは家がしょぼいので思い出にならなかった可能性があります.
今後も旅行,体験にお金を使いたいねと夫婦で話し合い,住宅にかけるお金は抑えるという話になりました!
(そうはいっても全然ひどい家ではなくとても奇麗な中古住宅なので住むのはめちゃくちゃ楽しみです)
まとめ
というわけで,中古に決めた過程をつらつらと書きなぐりました.
僕自身こういう過程の記事を読むの好きだったので,書けて良かったです.
僕が今回購入に至ったのは正直条件の良い中古住宅に出会ったからです.
なので皆さんに無条件に中古をお勧めすることはできないですが,土地を探すついでに中古住宅も見てみるのをオススメします.