「自分で納得して決める」ための第一種投資回収シミュレーションツールを共有します
これはなんですか?
松尾先生の以下のyoutubeの内容をいろんな条件で試せるように
ツール化したものです.
(前回に引き続きメールにて公開の許可を得たところ,ご快諾いただきました.誠にありがとうございます。)
何ができますか?
家の条件,地域ごとの気象条件,エアコン性能,換気条件を変更しながら
第一種と第三種の差額(導入時コスト,ランニングコスト,メンテナンスコスト)が光熱費で回収できるかシミュレーションできます.
また,式やパラメータを公開しているため気に入らなければ変更が可能です.
どう使えばよいですか?
- 以下のリンクからスプレッドシートを開いてください.
- ファイルから「コピーを作成」をクリックしてください
※編集権についての誤解が多かったためこのツールは編集権は付与しません.
ミスや,修正事項,改善事項があればTwitterかブログのコメントいただけると幸いです. - 「入力シート」の赤枠部分にシミュレーション条件を入力してください.
※冷暖房月を変更したい場合は冷暖房月指定シートで変更してください.
※寒い地域の方は冷房設定温度が平均月の気温を下回ることがあります.
赤字に従い,温度を下げるか冷房を付けないかの選択をお願いします. - 「シミュレーション結果」シートにシミュレーション結果が出力されます.
注意点はありますか?
・このツールで第一種換気,第三種換気の判断をしないでください.
このツールは,松尾先生のyoutubeをもとに作成したツールですが,簡略化のために諸々の値を考慮していません.また,以下に述べるように私自身もさらに簡略化しています.ご注意ください.実際は工務店の方に計算していただくのが良いと思います.
このツールは,
・シミュレーションで概算をつかんでもらうこと
・数字の感覚を得ること
を目的としています.
「夏場の熱ってほぼ影響しないね」とか「換気回数減らすと第三種が有利になるんだ」とか「初期設置の差額が40万以下ならいけるな」などの感覚を得たり
「COPを低めにしたらどうなるかな?」「新商品が出たけど大きく変わるかな?」みたいなことを楽しんでもらえたらと思います.
また,第一種換気と第三種換気の違いは光熱費だけではありません.湿度や実際の換気量,メンテナンス性,大気汚染など,多角的な視点で判断していただけたらと思います.
・必要換気量の計算が概算となっています
このシートでは床面積×天井高×必要換気回数で計算しています.
調べたところ,実際は部屋ごとの換気量を計算しますし,計算に含まない個所など細かい条件があります.概算であることにご注意ください.
参考:住宅の換気設備マニュアル_財団法人ベターリビングホームページ
・非消費電力の値にご注意ください.
一応調べたつもりですが,松尾先生の動画の値とは剥離しています(第三種が高い).
計算ミスや解釈ミスなどに気が付いた方はコメントしてくださると助かります.
・第三種,第一種の初期設置費用,メンテナンス費の出典が自信がないです.
公的な文書が見つからず,論文からとってきました.その論文も「ヒヤリング結果をまとめたもの」らしいので,偏っている可能性があります.
各自工務店さんに実費を聞いて入力してくださればと思います.
※公的な文書,統計をご存じな方がいらっしゃったら教えてください。
バージョンアップの予定はありますか?
今のところないです.(地域が見つけづらくてすみません)
理由は,
①もっと有用なシミュレーションツールがあるから
②現在のツールに満足しているから
です.
①については
house.app.jjj-design.orgが今回のツールより,より多くの項目を含んでシミュレーションできると思います.
また,出力結果もおしゃれです.
②に関しては,これ以上細かい要素を詰めても大勢に影響しないと思うからです.
一つだけ,太陽光発電を搭載している場合は,どうなるのかな?と思いましたが
日中の気温と夜の気温,日照区分,夜間の料金など考慮しないといけないことが多いので諦めました.細かくは見てませんが上のツールでは太陽光も考慮してくれるそうなのでそちらでカバーしてください.
もし何か追加してほしい機能があればコメントお願いします.可能であれば対応します.
また,軽くテストは行いましたがスプレッドシートにミスがあった場合はコメントいただけると助かります.
最後に
ご快諾いただいた松尾先生誠にありがとうございます。
先生の著書は非常に論理的でわかりやすいためぜひ読んでください.(アフィリエイトないのでご安心ください)
またyoutubeも「これが無料でいいの?」ってレベルの情報を発信されてますので
ぜひ視聴,チャンネル登録してみてください